(2) 東京スカイツリーの各部紹介 東京スカイツリーの構造

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東京スカイツリーの各部紹介

東京スカイツリーの概要
ゲイン塔(アンテナ塔) タワーの頂上部、アンテナを設置している約140メートルの鉄塔。先端には電波を安定して送信するため風や地震の揺れを減らす装置が取り付けられています。
天望デッキ・天望回廊(展望台) 天望デッキは高さ340メートル、345メートル、350メートルの3層に分かれていて、約2000人が入れる広さ。天望回廊は高さ445メートルをスタート地点として、ガラス張りの回廊を約110メートル歩き、高さ451.2メートルの最高到達点 ソラカラポイントに着きます。
心柱 タワーの中心を、高さ375メートルまでつらぬく鉄筋コンクリート製の柱。強風を受けたときや地震のときには、タワーの鉄骨と違うゆれ方をすることでゆれを打ち消しあう。内側には避難階段があります。
シャフト 塔体の中心にある、エレベーターや配線・配管がおさめられた部分。心柱とシャフトの間には約1メートルのすきまがあり、心柱の高さ125メートルから上では心柱との間に「オイルダンパー」がつけられ、心柱が塔体にぶつからないようにするクッションの役目を果たしています。
塔体 円形の鋼管を溶接でつなぎ合わせた鉄骨でつくられた、タワーの本体。工場で複雑な形の鉄骨がつくられ、それを積み上げ、溶接してタワーが建てられました。約3万7,000もの、同じ形がない鉄骨が使われています。
東京スカイツリーの各部位(ゲイン塔、展望台、心柱など)の位置を示す図解

東京スカイツリーのエレベーター

エレベーター「天望シャトル」は、地上から天望デッキへは約50秒で、天望デッキから天望回廊へは約30秒で結びます。なお、地上から天望デッキを結ぶ天望シャトルは分速600メートルと、40人乗り規模の大容量エレベーターとしては世界最速クラス(大容量エレベーターとしては国内最速)を誇ります。

地上から天望デッキを結ぶ天望シャトル4基の内部演出は、展望台への期待感を高める演出が施されています。地域に受け継がれた伝統的な素材と匠の手法によって、4基のシャトルそれぞれに桜の空・隅田川の空・祭の空・都鳥の空と題したアートパネルを設置して、エレベーターの動きに合わせた照明演出を行っています。

天望デッキと天望回廊を結ぶ天望シャトル2基は、40人乗りでシースルーになっています。このシースルーエレベーターから見る眺望と、天井部からエレベータシャフトを見上げることができ、約30秒(分速240メートル)で天望回廊に到着します。

東京スカイツリーのエレベーター「天望シャトル」が展望台に向かう様子

天望シャトル

天望回廊へ向かうシースルー構造のエレベーター内部

天望シャトル
(天望回廊行きはシースルー)

東京スカイツリーのライティング

東京スカイツリーのライティングは、最先端の照明器具を駆使して美しさと省エネルギーを両立するため、合計2,362台の照明器具とそれらを高速制御するLEDシステムによる“オールLED化”により点灯しています。

通常は、江戸で育まれてきた心意気の「粋」と、美意識の「雅」、賑わいの「幟」という3つのライティングが1日毎に交互に点灯します。また、季節やイベントに合わせて特別ライティングが点灯することがあります。

いき

淡いブルーの光で江戸の心意気を表現したライティング「粋(いき)」

みやび

江戸紫を基調とした優雅なライティング「雅(みやび)」

のぼり

橘色を基調とした賑わいを表現したライティング「幟(のぼり)」

東京スカイツリーのデザイン

三角形から円へ

東京スカイツリーのデザインは、日本刀や伝統的な日本建築などにみられるゆるやかな曲線「そり」と「むくり」を意識しています。また、足元は一辺が約68メートルの正三角形でできています。「3」という数は、古代中国の礼儀に用いられた鼎(かなえ)/カメラの三脚と同じく最も少ない数で安定して、限られた敷地でもしっかりと支えることができ、周辺への圧迫感や日影などの影響を少なくすることができます。
足元の正三角形の頂点である3点から上部へ伸び、高さ地上50メートルでつながり、高さ315メートルで円形になります。高さ(縦)と断面(横)比は約9:1のスレンダーなタワーとなっており、見る角度や眺める場所によって色々な姿を持つ、世界に一つしかないタワーとなりました。

伝統建築の「そり」を表現したタワーの曲線美
伝統建築の「むくり」を表現したタワーの外形
断面図:地上部の三角形から上方に向かって円形に変化する構造の説明図

正三角から円形へ

カラーデザイン

東京スカイツリーのカラーデザインは、周辺の景観との調和およびデザインコンセプト「時空を超えた都市景観の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合」を考慮したオリジナルカラーである「スカイツリーホワイト」です。

「スカイツリーホワイト」は、日本の伝統色である「藍白(あいじろ)」をベースにしたオリジナルカラーです。「藍白(あいじろ)」はもっとも薄い藍染の色であり、純白よりもかすかに青みがかった「白色」は、青い空に映え、より鮮やかな印象を与えます。

青空に映えるスカイツリーホワイトの外観
[ 1 ] 東京スカイツリーの誕生
  • 東京スカイツリーの建設
  • 「タワーのある街」東京スカイツリータウン
  • 東京スカイツリーが建つ場所
  • 東京スカイツリーの名前
  • 海外からのお客様に向けて
[ 1 ] 東京スカイツリーの概要
[ 2 ] 東京スカイツリーの各部紹介
  • 東京スカイツリーのエレベーター
  • 東京スカイツリーのライティング
  • 東京スカイツリーのデザイン
[ 3 ] 東京スカイツリーの構造紹介
  • まずは未知領域のリサーチからスタート
  • 大樹のような、地盤とのつながり方
  • つないで一体化する鉄骨の工夫
  • 鉄骨造塔体の概要
[ 4 ] 塔体のしくみ
  • 約3万7000ピースで組まれた塔体
  • ゆれを小さくするしくみ
[ 5 ] 高さ634メートルに到達するまで
[ 1 ] 東京スカイツリーの役割
  • 高さ634メートルの決定
  • 電波塔としての役割
  • 展望施設としての役割
[ 2 ] 災害時の役割
  • 大災害時も電波塔としての役目を果たす
  • 東京スカイツリーの構造自体が災害に強い
  • 環境への配慮
[ 3 ] 研究拠点としての役割